Weak point Vol.1
①side 智
「松潤、ごめん・・コンサートの構成表もう一回印刷してくれない?」
「無くしたの?」
「うん・・」
出たよ、翔ちゃんの無くし癖。
「いいけど、よく探したの?どうせ翔さんのことだから散らかった部屋のどこかにあるんだよ。」
松潤、たぶんそのとおりだと思う。きっと翔ちゃんの部屋はすごいことになってるんだろうな。
「翔ちゃん、このあと俺一緒に帰るから。そろそろ部屋チェックの時期だし。」
「・・わかった・・」
渋々返事をした翔ちゃんの部屋は本当にめちゃめちゃ汚くて・・これじゃ無くし物増えるわけだ。
「よくもまあ、こんな散らかせられるね。」
「だって・・俺片付け苦手だし。そんなことあなただって知ってるでしょ?」
しかも今日の翔ちゃんは不貞腐れてて反抗気味。
その態度も含めて反省してもらうよ。
「おいで。」
「いやだ。」
「だめ。」
「いやだって!ちょっと待ってよ!」
嫌がる翔ちゃんの腕を強く引っ張り、膝の上に乗せる。
バチン!!
バチン!!
バチン!!
「いっ!」
バチン!!
バチン!!
バチン!!
「いたっ!・・ごめんなさい・・」
バチン!!!
バチン!!!
「あぁっ!・・片付ける・・ちゃんとするから・・」
「ほんとに?ちゃんと片付ける?」
「うん・・ちゃんとやる・・」
バチン!!!
バチン!!!
「痛っ!・・ぅ・・」
翔ちゃんの目に涙がたまったところで手を止める。
「翔ちゃん、今日はこれでおしまいにしてあげるけど、一週間後また来るから。一週間の間に自分でちゃんと綺麗にしておくこと。汚かったら今叩いた倍の強さで倍は叩くから覚悟しておいてね。」
「はい・・」
これもお仕置きのうち。自分でちゃんと片付けることも覚えないとね。
「もし、できたらもちろんお仕置きも無し。俺が泊まって美味しいご飯作ってあげるから頑張ってよ。」
正直言って翔ちゃんにこの約束が守れるとは思えないけど(笑)